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導日誌

学校ー塾ー家庭 トリロジー

2016年度の1学期も終了 総点検の好機

1学期の期末テストも終わり、スコアが出てきましたね。
成績を見ていろいろのことを感じていることでしょう。

すべての力は国語力に支えられる!
今回の生徒諸君の努力と結果をみていると、国語に力を発揮できたひとが、

他の科目でもよいスコアを出していることがはっきりとわかります。

国語がすべての基礎なのですね。

国語って、日本語でしょ!日本語は毎日しゃべってるから大丈夫!

あるいは、大丈夫ではないけど、自分でやればなんとか点数とれるから。

こういうひとが割に多いようです。

でも、「国語の勉強方法がわからない。」

「国語が成績低くって、どうすればいいの?」

こういうひとも割に多いですね。

総合的に観察していると、国語にコンプレックスをもっている、

ストレスを感じている、あるいは悩んでいる、

という心的ステイタスをよく見て取れるのですね。

これは音読してもらうと、すぐにわかります。

発声に自信がない、同じ漢字で何度もつまずく、読み間違える。

だから長文になると途中で見失ってしまう。

どこを読んでいるかわからなくなる。

あるは、その場所を発見できない。

これらの現象が複合的に現れるのですね。

音読は大事ですね。おそらく心的統一をつくるうえにもとても大事。

だからこの夏期講習中に、どう国語力をつけるかという点にフォーカスして

総合的な学習をします。

社会は国語力をアップすれば点数がとれる。

あるいは、社会の勉強をすることで国語力をアップする。

この夏期講習では、社会を国語の勉強として集中的に学びます。

社会の成績も上がるし、国語の成績も上がる、という画期的な方法です。



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2016年度新学期が始まって2ヶ月が過ぎ、中間テストも終わって、 今年度の生徒ひとりひとりについて、学習体勢の点検をする時期にきています。 中間テストの結果がぼつぼつ出始めていますので、学習効果が顕著に見えている生徒、 足踏み状態にある生徒、逆に後退していると思われる生徒いろいろです。 それぞれ問題があぶり出されてきているので、点検しておきたいと思います。 

中間テストの結果から見えてくること

 テストの結果を見ながら、率直に思うことは、

どの子も固有の成績の幅があって、複数回ほぼ同じスコアに収斂して来る、

ということです。

この現象を把握することは、指導上かなり大切なことだと考えています。

端的に言うと、指導の効果が出ていない、ということになるかもしれません。

別な見方をすると、生徒それぞれに学習の仕方があって、

それを改善しないといつも同じ結果になってしまう、ということでもあります。

具体的な事例をあげないとわかりずらいですね。

◇ たとえば、「家庭学習ノート」

近頃学校では、生徒が希望するだけノートを支給し、
学習したことを書かせて提出させる、ということをしています。

この「家庭学習ノート」に問題があります。

1. 生徒は、先生の点検を受けるために、「見られるノート」づくりの幣に陥ってしまう。

 まず、ページ数を2ページなら2ページに限定してしまい、見た目だけの、とりつくろった  ノートづくりをやってしまう。

 つまり勉強したことを全部書くのではないわけです。

 勉強したこと、あるいは調べたことは、多岐にわたるので、
   いろいろなデータが並ぶわけですが、最初に決めたページに収めるために、
 余分なことは書かないわけです。

 だから学習したことが、あるいは調べたことが後に残らない。見直すことができない。
 逆のケースもあります。

 きめたページを埋めるために、意味なく写す。自分で考え、
自力で検討していないことまで  機械的に写してしまう。

 これは、書いた文章、段落について意味を聴いてみると、わかります。

書いたことの内容を理解していないのです。

   だからノートをしっかり点検してあげるということは、とても大事です。

 学校の先生は、ノートを書いているところをリアルタイムで見ていませんから
、  判断できません。

ただ、キレイに書かれているかどうか、だけを見てサインしているだけかもしれません。

その落とし穴に気づいてはいないでしょう。

 気づいていれば、ただ写すだけではダメ、と注意しなければなりませんから。

 あるいは、普段家庭学習などまったくしない生徒でしたら、
 ただ書くだけでもヨシとしなければ、という事情もあるかもしれません。

 しかし、この内実を把握しておかないと、いつまでも同じ勉強方法を続けていきますから、
 「家庭学習ノート」の枠を壊すことさえ、指導になりうるわけです。  

2. 「家庭学習ノート」のもうひとつの問題

「家庭学習ノート」は、日誌風に「1日のまとめ」風の付箋を貼り付けて、
その日の学習を書き込むスタイルをとっているようです。

ところが、科目はいろいろですから、英語のつぎは、数学、そして国語といったふうに、
科目がごちゃまぜに並んでいきます。

そうすると、科目の統一がとれないので、前回学習したところを参照できなくなります。

「これはこの前勉強したよね。なんて書いてあるか見てみよう」と促すと、
「前のノートなので持ってきていません」と鳴るわけです。

すると科目の一貫した流れが切れてしまっていますから、
頭脳の中で断片化してしまって、統一性がとれないという状態になってしまいます。

ルーズリーフですと、科目ごとにまとめて整理できるのですが、
学校から支給されるノートですから、整理してリフィルすることもできません。

頭脳は混乱するばかりです。

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2016年3月12日
◇ 公立高校入試合否発表です。朝からスマホや電話で結果の報告がありました。
  すこし心配した向きをありましたが、全員合格です。
  うれしい知らせで、お母さんがたも興奮気味。
  みんな集まってきて答え合わせやら、あちこちの観測やら。
  一瞬ホット一息ついて、今度はつぎのステップに思いをめぐらせることとしましょう。

  同時に春期講習の始動です。一斉に新学期に向けて先取り学習を開始しました。
  同時に6,7月の英検・漢検・数検の準備態勢にはいりました。

    2015年2月28日
◇ 公立高校入試も2日後に迫り、生徒諸君はいまじっと体調を整え、エネルギーを蓄え、実戦に向けて臨戦態勢にはいったようです。

平成27年度版『埼玉県公立高校5年間入試と研究』をすべて終了し。受験版のワークブックも5教科5冊を終了し、夏期講習・冬期講習テキストも完了、さらに模擬試験もし終えて、やるべきことをすべてやり終えた、という満足感を感じているかも知れません。

学習したことがすべて結果に反映できるかどうかはわかりません。ある意味神のみぞ知る。と言わざるをえませんが、やるべきことをし終えたという達成感はなによりも得難いとものでしょう。

もちろんすべてを果たしたというには至りませんが、どこまできたかという道程標は見えているはずです。

今日は最後の締めくくりとして、合格のタリスマンを渡しました。「ニーケ 勝利の女神」と五本の合格鉛筆です。生徒諸君は大事そうに持っていってくれました。

この護符を力として生徒諸君が試験場で心落ち着けて実力を発揮してくれると良いな、祈っているところです。

明日は教室を開放して、最後の一日を好きな強化の勉強に集中してもらいたいと思っています。


   2015年2月15日
◇ 公立高校入試に向けて最後の頑張りが続いています。さきに渡してあった『県立高校5年間入試と研究』(声の教育社)、全教科終了しました。さらにくわえて、10年間分の過去問を実践  します。さらに他県の問題集も試み解いていきます。どれくらい多くの問題に触れるか、これ  がひとつの力の源泉になるものと信じています。最後の追い込みです。

2015年2月1日
◇ 私立高校の入試合否結果が出そろいました。冬期講習を頑張っただけあって、全員合格をはたしました。受験生諸君、おめでとう。

みんな元気です。いよいよ公立高校入試に向けて最後の頑張りです。

2015年1月15日
◇ 私立高校の入試直前です。各高校の入試問題の特別演習に明け暮れました。やはり一番重点的に対策を実施するのは、数学です。高校によってかなり問題の形式と難易度に差があります。
数学ででも公立高校にないマークセンスもありますから、問題に接して置かないと戸惑うこと  があるでしょう。
過去問の3年間あるいは5年間分の問題を解き終えて、入試に向かいますか ら、比較的生徒諸君には自信があるように見えます。
明日から入試開始という日に、五角形の合格鉛筆を5本づつあたえます。合格に向かって、Go!Go1Go!です。
ことしは合格消しゴムもセットしました。

2015年1月10日

◇ 冬期講習も充実した3週間が終了しました。
私立高校入試、公立高校入試の直前講座として、生徒たちの頑張りはいよいよ熱を帯びてきました。冬期講習授業は午後3時からの開始ですが、教室を開放していますから、生徒たちは早朝から教室入りをします。家での勉強よりも、塾教室での勉強の方が集中できるようです。

家に居ると、テレビやゲームや、気を散らす初道具がいろいろあるし、眠くなれば横になり、  そのまま何時間も寝込んでしまったり。やはりいつもの勉強の環境の中にいるほうが効率がい  いのでしょう。

生徒諸君の頑張りで、冬期講習テキストの大半を終えることができました。入試直前というこ  とで、冬期講習のテキストは全領域にまあがってまんべんなく重点的に学習するように組み立  てられているので、入試直前の整理としてはかなりよくできています。

入試の対策としては、各教科これ一冊をしっかり押さえることで、でかなりハイスコアをたたき出せるように思います。

2014年3月10日
◇ 私立公立とも全員合格!おめでとうございます!
私立高校は1月半ばから2月始めまで、全員合格しておりましたが、その後のガンバリが立派でした。3月3日の入試前日まで、1日も休まず貫徹したことは、驚異に値します。1日も休まず、というのは少し訂正がはいります。あの大雪の2日があるからです。
さすがに途中の怪我などがあっては入試に影響するというので、事前にお休みとしました。それでも塾まで来てくれた 生徒さんがありました。すごい情熱でした。

 ◇ 入試直前講座の奏功

  今年の入試直前実践講座はこれまででもっとも充実したものになりました、教科によっては  平成15年度の過去問までやり終えましたから、優に10年間分の入試問題を検討したことにな ります。これだけでも余所にない、ということは他の受験生のやっていない、当スクールの生  徒諸君だけが知っている知識と実力のボリュームと言っていいと思います。それが実戦の支えと なり、基盤となっていったにちがいありません。   入試直前、日曜日の前、土曜日には全5教科の入試問題を「実戦さながら」に通しで行いまし た。これは「入試体力づくり」のためです。5教科を通しでやるのには、相当の体力と精神力が いります。1度2度実践してあれば、途中でダウンすることはありません。もう何度もやっている という実体験が支えとなります。   それでも実際の入試では、あがったり体調くづしたり、メンタルに平常心をなくしたり、とい うことが起きます。その全部を想定して、それでもゆるがない体力と精神力を鍛えることが、  平素の勉強なのだと思います。 2014年2月  生徒たちとともに走りながら、月内休み無しというのはかなり厳しいものがありました。 実際には2日だけは休まざるを得ませんでした。 例年にない大雪に見舞われた2日間だけです。 入試を前にして、路上で転倒などをして怪我を負ってはもともこもない、という心配からです。 それでも、雪の中を賢明にやってきた生徒もおりました。そのガンバリには、目を見張りました。 他との差別化は、まず過去問をたとえば前年度、前々年度なんどにとどまらない。 なんと15年間分をやり遂げた。と言う点にもあります。 15年間の過去問をすべて検討、解答したという事例はそうはなかろうと思います。 これは大きな自信に繋がったにちがいありません。 それからもうひとつは、高度化です。 たとえば英語について言えば、入試レベル、中学教科書レベルをはるかに超えて、 高校レベルまで彼らはやり遂げた、という点です。 英語単語リストも学年配当をもたせて、どこまで学習できるか観察しておりましたが、 高校3年配当の単語まで、読み書き修得して行きました。 高山を登り、高みに至ったときに、入試レベルがはるかに下に見える、 というところまで歩を進めたことになります。 この自信が入試直前にあっても平穏でいられる彼らの笑顔をつくり出しているのだ思います。 最後の数日は、1日5教科の実戦となりました。 実際の入試と同じ時間配分で5教科のテストに挑むというものでした。 これは言わば1日5教科を軽くこなしてしまう体力づくりです。 速度とスコアを尺度として、実際の50分×5教科よりも短時間で解答する。 しかもスコア450点を目指す。つまり1教科90点です。 そしてばらつきはありますが、それに近い結果をだしてくれました。 この体力が、このパワーが、実戦に臨んだときに発揮されるものと確信しています。 その公立高校入試が明日実施されます。

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2014年1月

 年が改まって月半ばには私立高校入試の開始。 生徒諸君のガンバリもいちだんと磨きがかかってきました。 週間休み無し、毎日4時間の集中授業です。 かなりハードなスケジュールですが、生徒諸君の若いエネルギーは 衰えることがありませんでした。 特待生入試も含めて全員合格。一つの関門突破でした。 公立高校入試までひたすら伴走をつづけるという方針は、 これはこれでかなりきついのですが、生徒諸君の示してくれる安心感、 信頼感が支えでした。彼らの自信をどう作り上げていくか。 工夫の要るところです。まず第1に目指したことは、差別化です。 生徒たちに、周辺の受験生たちとちがったことを実行している。 はるかにハイレベルなところまでアップしている、という意識を持たせるということでした。 これは著しい効果を生み出したと言えます。





2013年 12月 冬期講習始動
(br>  今年の生徒諸君の頑張りには、目覚ましいものがありました。
 第一の大きな目標は、高度化ということにありました。
通常の学習範囲、学力レベルを超えること、それが目標であり、日常の学習でした。
教育は生徒があって実を結びます。生徒がそれに応えてくれるから実現するのです。

具体的に結果を報告しますと、以下のが成果となります。
 小学校6年で中学1,2年の学力までアップできたこと
 中学1年で中学3年の領域にまで達することができたこと
 中学3年で高校の領域まで先取りできたこと
英検・漢検・数検などの検定の結果でみますと

  小学校6年 英検5吸、漢検4級、数検6級取得
  中学1年  英検5級、数件3級取得
  中学3年  英検2級、準2級、漢検2級、数検準2級取得

となっています。
早い時期から、新領域の学習を済ませていますから、
これからの公立私立入試に向けた学習も順調に進んでいくことでしょう。
私立高校面接でも、
英検2級、数検準2級取得済みという資格が、特待生扱いにしていただきました
という報告が届いています
。 これから冬期講習入りとなりますが、
これが三学期の学年末テスト対策の集大成、
毎日10時間のハードトレイニングも実りあるものとなることでしょう。



2013年  12月 冬期講習始動

 今年も残すところわずかとなりました。今年は実に多事多難の年でありました。 多事!最大の難事は「部活教員による体罰事件」でした。このことについてはしっかり記録にとどめておくべきこととして、別な場所に記しました。その影響が後を引いていて、生徒の内面的な生活にまで深い傷跡を残しているので、しっかりケアを続けていかなければなりません。いよいよ高校受験、入試の季節を迎えるこの時期に、なお2次被害、3次被害が生じる危険性があるからです。加害者は、弱者である被害者の心の傷に気づいていない。公的に問題となっている状況の中で保身に走っている。こんな観測もできるのです。

2013年 4月 新学期始動

 この四月から英検の過去問だけを用いた英語教育の実験をはじめました。たまたま生徒は中高一貫中学受験で、一年生ながら三年生並みの実力があるので、進度についてはなんの問題もない。平常週に6回英語の授業があるので、正規のプログラムはしっかりできている。そこに英検過去問を用いた特殊な演習を課しているわけです。方法は、文法・長文読解のすべての過程で文法・作文・読解等すべての要素を解析反復確認定着をはかる、という方法です。動詞の語形変化も前置詞の用法も、語彙の確認も出てくるたびに同じ事を幾度となく繰り返していきます。生徒の食いつきもちがいます。新しいことをどんどんこなします。何度も繰り返されるので、忘れることをおそれません。どんな結果が得られる、楽しみです。

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9月7日(金) 次の目標

実質的な秋学期入りです。夏期に集中的に勉強したことを基礎として、次のステージをとう組み立てていくかが当面の課題です。学校では学期始めはまだ教科書の学習も始まっていないので、まだアイドリング中といったところです。ここどターゲットを明確にするために、漢検、英検、数検のプログラムを開始するのが効果的です。小学5年生には、英検4級、漢検4級、数検5級をプログラミングしました。


8月31日(金曜日) 夏期講習終了

 全教科各一冊の夏期講習テキストを予定通りに終了しました。生徒たちも全力投球。しっかりと達成感を実感することができたでしょう。どれくらい実力がアップしたか、明日は実力テストです。埼玉県の北辰テスト、広域で進研テストを実施します。
業者テストは、1993年以来「偏差値追放」の大方針を掲げて遠ざけられていましたが、近頃密かに、あるいは堂々と復活を遂げて来ています。一部の私立高校などで業者テストのスコアを合否判定の基準にしているからです。生徒たちも自分の実力を測り、志望校をしぼる基準にしているところもあります。しかし比較的客観的に見ており、テストのためにあくせくするのではなくて、じっくり力を蓄えていくことに喜びを感じているようです。このバランス感覚がたのもしいと、満足して観察しています。明日のテストでしっかり成果を上げてくれたらAwardをあげましょう。 

8月24日(金曜日)

 この暑いさなか、午前中は学校での補習、午後は当スクールでの夏期講習と、1日10時間以上頑張っている生徒たちの姿を見ると胸に熱いものがこみ上げてきます。
 よく頑張るなあ-、くたびれてるかも、とふと一瞬のブレイクに Rokumeikan のゼリーを配りました。それも一粒だけ。
 本物のフルーツの味わいは、一粒だからいっそう素晴らしいのでしょう。いろとりどりですから、箱ごと差し出してあげると、目を輝かして一粒だけ選びながら口に運びます。

 それからまた一心に問題に取り組んでいるのでした。


7月8日(日曜日)  塾探し、塾選び  

ある親御さんの塾探しのご苦労を書かれた文章に打たれました。中学3年生のお子さんの受験のときのこと。いまはもう高校生になられているのでしょう。英検2級とありますから、良い成績のお子さんです。

中学3年生直前、各年末のテストの結果を見てボチボチ塾探しを、と思われたそうです。

最初から「スポーツ」で極めると、考える方はクラブチームや部活で結果を残すのが優先になります。とありますからよくわかっておられる。「今の実力よりも少し上のランクを志望校にして」となったときに、「塾のチラシ」「模試のお誘い」「家庭教師協会の電話」が始まった頃、固定電話は電話帳に載せたことがないのに「不思議なくらい電話がかかって来た」そうです。たしかにえげつない生徒獲得競争をしていますからね。
さて、その方の塾選びは、
中3からの塾選びのポイントは
・受験する地域の情報に詳しい
・「わかる授業」を心がける
・「質問」に応えてくれる(質問を時間外に受け付けてくれないトコロもあります。担当教科だけでなくど     の教科でもある程度答えられる講師がいること。中学レベルではまだ専門分野分けではナイので関連事項が多い…インパクトが大きいので結びつけて覚え易いのです。

「そして受講料の問題。  納得の価格…コレ、結構見落としがちなのですが、「コース」で料金が違います。冬期講座に直前講座…きちんとチェックしておきましょう。」

「「模試」の費用も別途徴収は多いです。年間総額をきちんと把握してから手続きすることをオススメします。途中退会で「違約金」が発生する場合も。」

その通りですね、受講料半額とか、無料とか謳っていますが、年間ならしてみれば高額になるように仕組まれていますからね。新聞チラシ広告は当てになりません。総じて1時間いくらになるか、といった計算が必要でしょう。さらには多人数クラスの場合には、時間数に人数の逆数を掛けて算出してみましょう。

体験入塾についてもしっかり勘所をおさえておられます。「春休み中、「無料体験入塾」「家庭教師の無料授業」等に申し込みしてみるとイイです。全て、ハナから断るつもりで、冷静に判断しましょう。この時は「2割増しで良い授業をしている」くらいの冷静さは必要です。」

チラシ広告のゴマカシにも気づいておられます。「<〇〇高校合格者>といくつも掲げていても「高~い料金クラスのコばかり」トップ校合格で、「スタンダードクラスのコ」は「志望校の1つ下ランクを受験」なんてザラです。」

「家庭教師も時間はきっちりと勉強する。けど「情報量」や「模試」には弱い。」

さらに塾内のクラス編成にも注意を向けられています。「塾は一つの塾内でも「集中できるクラス」「ムダ話ばかりのクラス」があるので入塾させただけで安心してはイケませんね…」
まさにその通りですね。一斉と個別の区別には触れられていませんが、一斉の多人数クラスは最悪でしょうね。最初から壊れているので授業になっていない。

塾を選ぶ場合に、親御さんも参加していいでしょうかと尋ねてみられるのがよろしいでしょう。親御さんと生徒さんと一緒にまなぶ。それは楽しいことです。中学でも、「方丈記」や「奥の細道」を読みますから、親御さんにも古文に親しむ機会になればと思います。

さらにロケイションについても触れられています。「出来るだけ「近い場所」というのも重要なポイントです。中学生は塾の行き帰りにトラブルに巻き込まれることも多いのです。」
最後にこのように結ばれています。

『この時代、大変な思いで塾費用を捻出するのですから、出来るだけ「頑張り甲斐」を感じられる勉強法を見つけるコトができますように。』

まことに正論だと思います。なるべく多くの情報を収集して、その塾の本当の姿を把握して選択していただきたいと思います。またそのような実情を正確に客観的に評価し、情報提供することも試みたいと考えています。


6月16日「土曜日)
期末テスト対策授業がはじまりました。
全教科、テスト範囲の達成度確認をします。範囲表にしたがって教科書を復習。
それぞれの学校・クラスで使用しているワークを見直します。
さらに専用のワークによって標準問題から上級問題までを演習。
加えてEトレによって、ラーニング、ステップ1,2,チェック、リチェック、トライ、リトライと、くりかえし類題を解きます。
日程を掲げておきましょう。

6月16日「土曜日)   青柳中学、川柳中学     数学・英語
6月18日(月曜日)   八條中学            数学・英語
6月19日(火曜日)    青柳中学           社会
6月20日(水曜日)    川柳中学           理科
6月21日(木曜日)    八條中学           数学
6月22日「金曜日)    青柳中学           英語
6月23日(土曜日)    青柳中学、川柳中学、八條中学  数学
6月25日「月曜日)    青柳中学、川柳中学、八條中学  国語
6月26日(火曜日)    青柳中学、川柳中学、八條中学  英語
6月27日(水曜日)    青柳中学、川柳中学、八條中学  理科
6月28日「木曜日)    青柳中学、川柳中学、八條中学  社会
6月29日(金曜日)    青柳中学、川柳中学、八條中学  数学・英語・数学
6月30日「土曜日)    青柳中学、川柳中学、八條中学  国語・社会・理科

加えて音楽も歴史的な背景を見直したり、オールラウンドな学習になります。

6月12日(火曜日)  ペーパー・カンニング

お母さんたちから、小学校でペーパー・カンニングが蔓延している、という嘆きが聞こえてきました。学級崩壊についてはながらく憂慮されていたことですが、カンニングはまた違った意味で心配なことです。初等教育で自分の成績をめぐって不正行為に走るとは。カンニングをする、あるいはさせてしまうのには教師側にも原因があります。
* 授業が面白くない。だから生徒が真面目に対応していない。
* テストの問題づくりに工夫がない。いつも同じ問題だからペーパーがつくりやすい。
* テスト中に崩壊が起きている。なにをしてもまかり通る。
少人数制で教師の目が行き届かないということは考えにくいのですが、教師が生徒と向き合えていないのかもしれませんね。大学のようにカンニングが摘発されて、休学というようなことも起きませんから、野放しになっているのでしょうか。小学校では、カンニングと認定された場合には、机を廊下に出されて、そこでテストを受けるくらいで、あまり重い処罰はないようです。中・高では、校長室に呼び出されて事実確認をし、カンニングと判定した場合にはその学期のすべてのあるいは一部の単位認定がとりけされ、場合によっては自宅謹慎となります。大学では、ほぼ大教室で試験官によって実施される講義科目で起こる場合が多いようですが、まず物証がとりあげられ、当事者を面接し、カンニングと判定した場合には、単位認定のとりけし、教授会で半年ないしは1年の停学処分を決定します。これを評議会等最高意志決定機関で承認を受け、告示される、という複雑な手続きが行われます。その後担当教員による指導が続けられ、一定期間レポートその他の課題が課せられて反省の様子が十分に認められると、停学処分解除となります。これだけでも厳しい試練ですから、大学生活に大きな汚点として残るでしょう。意図的にそのような状況に自分を追い込むという自虐的反体制的行為もないわけではないでしょうが、知らないでカンニングという陥穽に落ち込むような愚挙はとらないでいただきたいと思います。小学生の遊び半分の行為が、さきざきこのような困難な状況に繋がっていくとしたら、いまただちに糾していただきたいものです。親から満点を取るように強くいわれた、ということが行為に繋がったという場合もあるようです。これも評価に向けての迷走です。

テストとはなにか。なにを評価するのか。どう評価するのか。評価問題はしばらく話題にならなくなっていますが、もういちど考えてみる必要があります。



6月8日(金曜日) テストと評価
 

生徒たちが中間テスト解答用紙を返されてもって来ます。それなりに満足な成績でした。反省点もあります。担任が替わり、科目指導教員も変わって予想外のことも起きているようです。
某校の英語の成績がおもわしくない。平均が20点。これはどういうことでしょう。答案から見るに教科書からの出題は30パーセントくらい。リスニングも30パーセントで、比較的よく作り込まれているように見受けられます。生徒が解答用紙だけでなく、問題用紙も下さいというと、問題用紙はあげられないという。彼女の成績は平均にくらべると格段に上なのですが、それだけにテスト後の点検をしておきたい、なのに問題用紙を配ってもらえない。これはどういうことなのでしょう。理由は、
1. 教師が忙しくて準備できない。
2. 批判を受けないために公表しない。
3. テスト問題を自分で作っていない。教師用資材として添付されている問題をそのまま使用している。
いずれにせよ問題は、テスト内容が生徒の実情とミスマッチングを起こしているということでしょう。大学入試センター問題は、平均60パーセントとなるように作題することとされている。これには生徒の力量を測る能力とそれに見合った問題づくりができるだけの能力が要ります。つまり作題者の能力が問われるわけです。つねに問題を作るという行為には、作った者の能力が問われるということが付随するのですが、平均20点の問題をつくる教師の教師力はどうなっているのでしょう。生徒にとっては不幸なことです。期末テストを見守っていく必要があります。

5月31日(木曜日)

 先生 「では次は漢字の読みと書きだね。文中でこれはと思う漢字について、まず書きの問題をつくろう。センター試験では、同訓異字、同音異字、同音異義語を組み合わせた問題が必ず出題されるけど、これはやさしいからできて当たり前。
  問題 フクソウにも、物腰にも特徴がある。
     同じ漢字を含む熟字を一つ選びなさい。
  1. 舞台ソウチ 2. 議論をソウ括する。 3. 自己をソウ失する。 4.場内がソウ然となる。などの問題だね。むしろみんなができないのは送りがなの問題。これはマークセンスでは作り方が難しい。<ウルオス>は<潤す>か<潤おす>か?<クルシイ>は<苦しい>か<苦い>か?」
 生徒  「え、どっちなの。潤すと苦い。」
 先生  「語幹が<し>で終わる形容詞は<し>から送る。<苦い>は<ニガイ>となるから。」
 生徒  「難しいよ。どうすりゃいいの。」
 先生  「<音訓>の区別はできるかな?たとえば<辱>の音と訓は?」
 生徒  「侮辱だから<ジョク>が音で、・・・・」
 先生  「ここに文化審議会答申『改訂常用漢字表』があるから調べてご覧。ちなみに500円切手同封で文化庁に送付依頼を出せば、送ってくれる。こういうの利用しなくては。」
 生徒  「知らなかった。文化庁か。あ、これ高校入試で出てた。つぎの漢字の読みを書きなさい。    雑魚   固唾  為替  祝詞   山車 ・・・・・」
 先生  「見つけたね。<付表>。ここから問題つくるんだよ。しっかり見直しておこう。」
 
お薦め  文化審議会答申『改訂常用漢字表』(平成22年6月) 文化庁
 
 5月29日(火曜日)創造的現代文演習

  T: さあ、今日は問題解かないで、人に解かせる現代文をやるよ。
  S: どういうこと。今日は問題やらないでいいの?ここにどこかの入試問題があるけど。 書いた人は太宰治。
  T: そうだよ。今日は、太宰治の文章をもとに、みんなで入試問題を作っていこうというわけだよ。ちなみに、これは 00大学の入試問題だ。
  S: ぼくらが問題作るの?解くのは誰?
  T: まず、先生かな。先生をうならせるような問題を作りなさい。第一問は、やはり漢字を訊く問題だな。手始めにこの入試問題には、やってはいけないことをしているところがある。
  S: え、やってはいけないことがあるの。こわいね。
T: つまり出題してはいけない漢字が使ってある。
  S: え、出題していい漢字と出題してはいけない漢字があるわけ?
  T: つまり常用漢字というのがあるだろう。入試問題はその範囲内でつくらなければならないことになっている。それを超える場合には、ルビといってカナを振らなくてはならない。
  S: そうなんだ。こに問題には、常用漢字とそうでないのといろいろありそうだね。
  T: だからまずすべての漢字を常用か、そうでないか見直すことから始めよう。
  S: 常用漢字表にない漢字にはカナを振ればいいんだね。
 
T: (傍白  これで彼らは常用漢字表を見直すことになる。一歩前進だ。)
 

 5月28日(月曜日) 現代文読解対策

  入試問題で現代文、嫌い!という生徒の気持ちよくわかります。「文中の傍線の部分について筆者はどのように考えているか。最も正しいと思われるものを選べ」という設問にたいして、4文から5文の選択肢が掲げられている。どれも似たような内容で、はっきりわからない。どれも正しく見えるし、正しいのか間違っているのかよくわからない。実は著書がよく入試問題に選ばれる友人が言っていたことですが、設問にたいする解答というのが書いた本人にもわからないのだよ!つまり本文の筆者自身にもどれが正答なのか見分けがつかないのです。さらには、自分が言いたかったことは、この設問にはない、と彼は感じていたかもしれません。これでは受験生だって嫌になってしまうでしょう。入試の現代文は、日本の若者に国語嫌いを生み出している。だからさる受験業界の友人の言うには、半正解にも加点があっていいんじゃない!
  作題者の立場から言うと、点差が開かなければ入試になりませんから、なんとかして正答すれすれの誤答をすべりこませる必要があります。最初から間違いという選択肢ばかり並べたのでは意味がありません。だから選択肢の一文の三分の二が正しくて、三分の一だけ誤りというようなアクロバティックな作文をやってのけるわけです。この微妙な作業が意味内容から見ても形式から見てもきれいにできあがった暁には、ひとつの芸術品の完成です。
  あまり戯画的に過ぎるとお叱りを受けそうですからほどほどにして、こうした事情を飲み込んだ上で、これを現代文読解の指導に生かすとしたら、生徒に「入試問題作題者として読み込みなさい」という読み方を教えることだと思っています。生徒は、現代文を教科書として、あるいは入試問題として読みます。彼らは、受動的に与えられた手本ですから、これを加工したり解体したりしてはいけないもの、と思い込まされています。設問も無抵抗に受動的に頂かねばならないお仕着せです。だから面白くもなんともないわけです。でも。自分が作題者の立場に立って、自分だったらこんな問題作らないよ。ここで問題にすべきは、この箇所でしょう。とか、読みの主体を取り戻す読み方はないでしょうか。自分が作題者になって本文を読む、という学習方法です。これは学習でしょうか。学習というよりももうすこしクリエイティヴな、創造的学習とでもいえないでしょうか。グループでこれを試みるとき、彼らひとりひとりの個性も見えてきて、それは愉しいひとときでした。

 5月27日(日曜日) 現代文読解
 
現代文について興味深い現象があります。論理的な判断力があって、理系の学科目に強い生徒は、現代文が嫌いと言う。総合的に学力があまり高くない生徒は、現代文が好きという。先にも書きましたが、たまたま受験した会場模擬テストで現代文はまあまあのスコアが取れたから大丈夫という。先の生徒の言い分は、現代文の正答が曖昧で数学のように明快な答えが出ないから、ということにあります。後の生徒の見通しは、何も勉強しなくても現代文ではまあまあのスコアが出せたのだから、入試で合格できる、というのです。合格案内人とては、先の生徒に共感し、後の生徒に、君の考えは甘いぞ、と言いたいのですが、ここで問題なのは、これらの生徒たちにどう対応してあげたらいいか、ということですね。

2015年2月28日

◇ 公立高校入試も2日後に迫り、生徒諸君はいまじっと体調を整え、エネルギーを蓄え、実戦に向けて臨戦態勢にはいったよです。

  平成27年度版『埼玉県公立高校5年間入試と研究』をすべて終了し。受験版のワークブックも5教科5冊を終了し、夏期講習・冬期講習テキストも完了、さらに模擬試験もし終えて、やるべきことをすべてやり終えた、という満足感を感じているかも知れません。

  学習したことがすべて結果に反映できるかどうかはわかりません。ある意味神のみぞ知る。と言わざるをえませんが、やるべきことをし終えたという達成感はなによりも得難いとものでしょう。

  もちろんすべてを果たしたというには至りませんが、どこまできたかという道程標は見えているはずです。

  今日は最後の締めくくりとして、合格のタリスマンを渡しました。「ニーケ 勝利の女神」と五本の合格鉛筆です。生徒諸君は大事そうに持っていってくれました。

  この護符を力として生徒諸君が試験場で心落ち着けて実力を発揮してくれると良いな、祈っているところです。

  明日は教室を開放して、最後の一日を好きな強化の勉強に集中してもらいたいと思っていま す。





3月9日(金曜日)  埼玉県公立高校入試合否発表

朝から生徒諸君から合格の報告。全員、私立公立に合格を果たしました。入試直前必勝講座が奏功。授業が始まるとともに、合格した生徒諸君がつぎつぎと合格のお礼にやってくる。みんな嬉しそうに顔を輝かせている。現役高校生と新高校生とが顔を合わせたところで、初年度の大切さを語る。初年度を怠けて評定平均3に甘んじたために、3年次に推薦枠を取るため評点平均4.5まで引き上げるのに苦慮したこと、初年時に4を取っておくことが必要、などなど。

3月17日(土曜日)  三者面談 
保護者と生徒今年度の入試結果を踏まえ新年度に向けてどのように学習を組み立てていくか、相談です。どの生徒も成績大幅アップ。志望校も上位校にシフト。主要3科目からさらに補助科目まで指導を広げ、学年トップを目指して頑張る、いまから意欲満々です。指導要領の改訂にともなって教科書も大幅増、生徒の意欲とキャパシティとのミスマッチを起こさないように、テキストの準拠版は学校の指定のワークに限定し、受験版一冊として、大量のトレーニング・ペーパーを加えるという新しいプログラムが始動します。加えて英検・漢検・数検の指導強化を目指します。

3月19日(月曜日)  春期特別講習の始動
中学部・高校受験部 新年度の受験対策特別講座の実質的な始動。入試制度が変更になって受験生のとった高校選びや出願にどのような変化がみられたか。その結果がどう現れたかを、お母さま方にお話をしました。結論として直前講座が実力アップにおおきくつながったので、さらに上位校に出願して行ってよかったのではないか、少々リスク回避に過ぎたかもしれない。今年度は十分に自信・確信をもって出願に向かえるよう、早くから準備を始めましょう、ということで合意しました。生徒諸君は本日1日で数学の今年度のまとめを終了しました。


3月23日(金曜日)  春期特別講習 第1ターム終了
19日から5間の日程で新3年生は「2年生のまとめ」を、新3年生は「2年生のまとめ」を終了しました。一年間の領域を通して見直してみると、よく理解できているところ、もうすこし補強したいところが見えてきます。数学、英語、社会、理科、それに国語の全科目について充実したプログラムになりました。とくに国語は古文から始めるという特別なプログラムになりました。入試への有効な合格パスポートとなることでしょう。

3月26日(月曜日)  春期特別講習 第2ターム開始
第1タームを終えて、生徒諸君のファイルが書物のように分厚くなっているのに驚きました。毎日5時間5科目をローテーションで学習していますから、どんどん厚みを増していきます。生徒諸君がこの長時間の学習に集中力を切らさないのにも感心します。高校生は、新年度に始まる「英語長文問題集」をすでに半分終えてしまいました。この速度でいけば春期講習の間に一年分を終了してしまうことでしょう。持続と積み上げの大きな成果に目を見張ります。

3月30日(金曜日) 春期特別講習 第2ターム終了

4月2日(月曜日) 春期特別講習  第3ターム開始
高校生には、新しい教科書が配布されました。英語については、すでに購入、学習開始していますから、新教科書の半分を学習しおえている。150パーセントの先取りです。長文読解力の進歩にはめざましいものがあります。パラグラフ・リーディングとかチャンク・リーディングとか、近頃しきりに言われている受験スキルは、おのずから身につき実践しているのであった、ことさら教えるほどの価値はない友言える。生徒は自分から進んで全訳をノートに記していく。そこではもはや日本語の錬磨の域に達しているように思います。

4月9日(月曜日) 新学年プログラムの開始
各科目について年間のシラバスを公開しました。生徒諸君はこのシラバスにしたがって、ラーニングからステップを踏んだ学習にはいっていきます。春期講習で30,40パーセント先取りしているので、学校のクラス授業が始まっても余裕でしょう。各ステップごとに達成度を数値で示していますから、ほとんどが満点。まさに達成感を自分のものにできているようです。

4月10日(火曜日)
高校生のために、伊藤和夫著『英語長文読解教室』を紹介しました。
英語長文解釈を学ぶために必読の一冊。大学入試問題から20ほどのテーマにしたがって適切な文章をえらび、正当派の読解の仕方を示した英語学習のバイブルのような本です。近頃はやりのチャンク・リーディングとかパラグラフ・リーディングといった受験用スキルを超えた、深くて奥行きのある読みの本道が語られています。巻末に付録として、訳出に際して生じた問題点を体系的にまとめた「私の訳出法」が掲げられていますが、そこには日本語について考えるいとぐちも示されています。

4月13日(金曜日)
いよいよ英検・漢検・数検コースも始動です。普段の授業では、1年間のプログラムで長いスパンを学習ランニングしているわけですが、そこに英検や数検が節分点を刻んでいきます。6月の時点で、それまでの総復習が行われるわけです。それは学校の中間試験や期末テストとは異なった意味合いをもちます。学校のテストは、1年間のプログラムからほんの短い一節を切り取るだけですが、検定試験では明確に定められた学習範囲を総括しますから、いままで何を学び取り、何を曖昧なままにし、何をまだ学習していないかを、分節することができます。ここではっきりと生徒のうちに実力が定着し、自信となっていくのだと思います。もっとも進度の早いお子さんは、小学5年生で漢検5級を、英検4級をめざしていますが、この生徒さんにははっきりと階段が見えているようで、そのために示す集中力や努力には目を見張るものがあります。今の自分に何がわかって、なにがわかっていないかがわかっている。これは教えている私にもおどろきなのです。これまで、多くの大学院生、大学生、高校生、中学生を見てきた中で、これほどの意外性を発見したことはありません。教えることの楽しさに感謝です。

5月8日(火曜日)
ゴールデン・ウイーク明けで生徒たちは遊びくたびれていくらかダレ気味なのかなと心配していましたが、むしろ英気にあふれ、やる気満々と見受けました。中間テスト対策プログラムを始動していたのが奏功して、しっかりと目的意識をもって教室に来たのかもしれません。何のために何をどこまでやるか、これが大切なのでしょう。今日の教科は国語。それも国文法の助詞・助動詞の解説とワークです。これを機械的に覚えなさい、とやったら、生徒たちには脈絡もなく並べられた無味乾燥な項目の数々を押しつけられて、苦痛でしかありません。事実学校ではただ、格助詞だ副助詞だと、助詞の種類分けしか教えられてきていません。なんで接続助詞であって格助詞ではないのか、わからないままです。それを例文に一つ一つに即して自分で意味を考えさせ、用法を分析させていくと、おのずから自分のなかで整理ができていく。やっていることの意味がわかって次第に明るくなっていく生徒の表情をみることは嬉しいことです。

5月11日(金曜日) 音訓漢字歌
中間テストの季節に入ってきました。1学期ということもあり、テスト範囲はそれほど広くはないようです。というよりも、前年度の見直し、あるいは復習ということもあり、ほとんど新年度の教科書は進んでいないというのが実情でしょう。ここに気がかりな問題があります。新指導要領に基づき教科書が80パーセントも増ページになっています。それに対応したスケジュール、あるいはシラバスがしっかりできているのかどうか、という心配です。これまでもゆとり教育といいながら、学校では一年間で教科書の80パーセントも積み残して来ている。到底終わらないのです。数学などでは、学年末になって終わっていないか、あるいは超特急で表面を滑らせ、期末テスト範囲を100ページ指定などといった暴挙がなされてきています。新指導要領では、何をどこまで学習させるかは、当該校の裁量にまかせる、となっていますから、シラバスがしっかり立てられていなければ、ますます積み残しを出すことになります。しっかり対応ができているところとできていないところと、学校差も生じることになるでしょう。監視が必要でしょう。今日は小学生の国語の授業でした。漢字検定も近づいていることから、漢字の学習をしました。生徒たちには学年漢字配当表を持たせ、音訓読みの練習もしました。小学5年生で5級を目標としています。実力はさらに上を行っています。音訓の違いもしっかり把握できています。大学生でさえ音訓の別を知らないことがありますから、頼もしい限りです。方法は漢字の音訓歌づくりにあります。彼女らの作を一つ二つ披露しましょう。

   迷   ラビリンス  迷路に迷って  迷子となる 
(素晴らしい。音読みひとつと訓読みふたつが読み込まれています。)
応   運動会  応援に応えて  一等賞
優   バスケット   優しい練習でも 優勝だ

彼女らには、漢検も合格まちがいないでしょう。

5月14日(月曜日) 大学入試 指定校推薦、一般公募推薦、AO入試、どれにする?
新学期が開始されて1ヶがたち、そろそろ中間テストにさしかかりつつあります。高校3年生諸君大学入試に反映する最終学期としてしっかり対応する必要があります。ということは、成績報告書にのるからここまでは頑張らなきゃいけないんだよね、と聞いてきます。つまりいつから受験勉強に専念できるのか、受験勉強にはいったら学校のテスト勉強なんかしない、という姿勢なのです。部活と授業と受験勉強の三つの仕事をどのように効率よく組み立てていくか、彼らには大問題なのです。ここに楽して受かりたいという願望が加わりますから、見込み違いや読み違えが生じます。常時観察を怠ることなく、生徒の幻想は正し、気後れは鼓舞し、適切な判断にみちびけるよう指導をします。これで5月が終わり、6月が過ぎて、7月には高校内で指定校推薦を仮決定してきますから、入試体制をどうプログラミングするか、大切に季節に入っていきます。指定校推薦、一般推薦、AO入試、一般入試、センター試験利用入試、どれをとるか選択をせまられるのです。そのために課せられる様々な条件、その中で見せる生徒の心的ゆらめきを記述していって見ましょう。

5月15日(火曜日) 推薦入試
 高校2年の新しい学期が始まってまもなく、その子はやってきました。1年時の評定平均が3で、このままでは大学の指定校推薦が受けられないというのです。3年生の1学期までに、3.5以上にしたいという。事実多くの高校が指定校推薦の高校内基準を3.5以上と定めており、それより下だと指定校推薦の枠をもらえない。もらえなければ一般入試で、学力試験に臨むことによって志望校に進学していけばいい。さらにはセンター試験を受験するという方法もあるではないか。でも、一般入試はなんとしても受けたくないという。怖いし、受けても受からないし、まわりが推薦で合格し、晴ればれと遊んでいるときに、受験勉強で家に籠もるなんて暗すぎるという。なんとしても推薦で行きたいと言い続ける。頑固なのです。でもこれが受験生の一般的な気持ちかもしれません。それからその子の約2年間の評定平均アップ戦略が始まったのでした。文系でしかも英文ということだったので、長文読解から始まって、英文法・語法、英作文、さらにはリスニングまで、英語全科目を焦らず急がず着実にレベルアップしていきました。国語も現代文、古文、漢文、さらには日本史、世界史まで、文系全教科をきめこまかにフォローすることで、学年平均4.5まで上げることに成功したのでした。でもでも、最後に3年1学期までの評定平均を算出する段階になって、1年時の成績に足をひっぱられたのです。どうしても志望校の基準とされる4.1に届かないのです。それなら、推薦を振って一般入試でいきなさい。ここまで成績が上がったのだから、学力試験にも堪えられるよ。といったのですが、だめでした。どうしても試験は受けたくない。とうとう志望校ランクをひとつ下げるようなかたちで推薦枠をとり、進学していきました。学び案内人としては、大丈夫合格なのになぜだよ、という想いが残りました。案の定、大学一年目が終わろうとするこの春に、またその子はやってきたのでした。進学した大学・学部あるいは学科とのミスマッチングという問題を抱えて、でした。

5月16日(水曜日) 指定校推薦から公募推薦・自己推薦まで
指定校推薦の志望調査、三者面談、高校内決定、と指定校推薦手続きが進んでいきますが、この段階ですることはなにもないのでしょうか。高校内で評定平均や部活の成果などによって第一志望の大学への推薦枠がとれたり、とれなくて第二志望に落としたりということが起きてきますね。その間にオープン・キャンパスに出かけたり、大学案内を取りよせて志望校の研究をしたりと、それなりに忙しいことでしょう。ここで耳寄りな情報をひとつ。それは、アウンの呼吸とでも言いましょうか。阿吽の阿は「口を開いて発する音声」、吽は「口を閉じるときの音声」、つまり万物の根源と、一切が帰着する知徳だそうです。私はこの大学のこの学部学科に進学したい、という思いで始まります。そこでオープンキャンパスに行くでしょう。最初広いホールに集められて大学の総合説明がなされ、つぎに学部学科に戻って担当の先生から具体的なお話や相談があるでしょう。そこで彼女は思います。「自分の高校では、この大学への推薦枠は一つしかない。志望している生徒は自分の他にも何人かいそう。でも自分は是非この大学に入りたい。」ところで面接に当たった先生は、生徒とのお話の中で、「なかなかしっかりした生徒さんだ、高校の成績もなかなかいいようだし、是非この大学へと望んでいるらしい。その熱意がよく伝わってくる。この生徒さんなら有意義でしあわせな四年間を過ごしてもらえそうだ」と、好印象をもったとします。これがアウンの呼吸。それなら推薦枠をひとつ増やすということがありうるかな、となるわけです。どうですか?信じますか?信じませんか?その結果が、公募推薦となるか、AO入試となるか。次の展開もあるかもしれないのです。

5月21日(月曜日) テスト結果
 中間デストも、終わったり、終わりかけていたり、「テストできた~」と言って生徒たちが顔を輝かせて現れるのは、嬉しい限りです。今年からトレーニング・ペーパーを一新して、どの教科目についても同じ事柄について、すこしずつ難度を上げながら問題の形式を変えて幾度もくりかえ解く、という方法に移行したのが効果を上げたようです。指導要領の改訂でヴォリュームも増えているし、学校でもワークを与えられているので、冊子体でワークを増やすと不消化に陥りそう。トレーニング・ペーパー方式なら、評価システムも確立できていて、ペーパーごとにスコアを記録するので、達成感が得られるのでしょう。問題は、大量のペーパーをプリント・アウトするので、ペーパー数が膨大になり、分厚いファイルをどっこいしょと運んで行かなければならない生徒諸君の力仕事です。枚数を抑えるにはやはり両面印刷にするしかないでしょうかね。どんなプリンターがいいんですかね。思案中です。

5月24日(木曜日)
いよいよ小論文の演習です。生徒が最初に選んだ課題は、「諸外国に伝えたい日本の伝統文化」。彼は食文化について書きたいという。健康によい日本の食物や調理法が海外で話題になっているからだという。日本文化論系でよく出題されるテーマだし、国語教師になりたいという希望をもっている彼にはうてつけのテーマかもしれない。それなら思うがままに書いてご覧。と、まず書かせてみることにしました。まず書くべき事柄をプランとして図示し、必要な情報を集めて、加工する。ついで三段か四段にまとめて記述する。基礎的なことを指示して書き上げるのを観察している。するとまず最初の書き出しで躓いている。何をどう書き始めればいいのかわからない、という。これがほぼ大方の生徒にある現象のようです。最初の一語が書き出せない。そこでやることは、何でもいい、心に浮かんだことを直ちに文字にしてご覧、という指示でした。つまり自動記述法(オート・エクリチュール)で、内面に生成しつつあるものを直接表に表出させるという試みです。シュールレアリスムの手法のようですが、生徒たちは自分の内面にあるものを言葉にできない、それを意識に邪魔されないで直接に表現させようと言うわけです。

5月25日(金曜日)自動記述小論文
 自動記述式小論文演習は、生徒さんを書くことのアレルギーから解放してくれたようです。とにかく書き始められるようになりました。そして支離滅裂な文章から現れ出た言葉は、海草という食材でした。海外に紹介したい日本の文化は、食文化。そして代表する食材は海草である、と言いたいらしいです。これで入試に堪えうる小論文ができあがる?そんなに甘くはありません。
自動記述式で書いた文章、つまりおもいつきの支離滅裂な文章を間において、一行一行について何を書きたかったのか、議論が始まります。生徒は自分が何を書きたかったのか、かならずしもはっきりとわかっておりません。自分の中にあるもの、意識下にあるものに気づいていないのです。それは文章を書く場合いつでもあることかもしれません。自分の中にあって漠然としていたものを、文章化することによってはっきりと意識化する。
生徒がつぎにしたことは、海草という食材がもつ優れた養分についての詳細、さらに日本料理の食材について、次に調理法、プレゼンテーション(食器、配膳)についての情報を収集することでした。情報が集まったところで、それを整理加工して記述していく。ここまできてようやく小論文の体裁が整って来たのでした。これらのプロセスをいろいろなテーマについてくりかえし試みていく。これが彼の小論文攻略法でした。
限られた時間のなかで小論文実習としてとりあげることのできるテーマは、数が限られています。入試では何がでるのかわからないわけですから、さまざまな領域のトピックスを知っておく必要があるでしょう。そこで彼に勧めたのは、次の一冊でした。

 

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